【体操】エース・村上茉愛は団体5位に涙「満足したくないけど、全力を出し切った」

村上茉愛は段違い平行棒でのミスを反省

東京五輪・体操女子団体決勝(27日、有明体操競技場)でメダル獲得を狙った日本は5位に終わった。3位英国との差は0・816点。リオ五輪の4位を上回ることはできず、エースの村上茉愛(24=日体クラブ)は最後の平均台の演技を終えると涙があふれた。「満足したくないけど、全力を出し切った」。段違い平行棒で出たミスは「キャプテンとして申し訳ない」と反省。残す個人総合と種目別・床にすべてをかけるつもりだ。

数年前から東京大会を「集大成」と位置付けてきた。2019年の世界選手権で代表から漏れ、一時は体操を辞めることも考えたが、この大会の最後の演技の「着地」まで全力を注ぐことを決意。大会前、本紙に「もう体操をしたくない!って思うくらい、やり切りたい」と明かしている。

これまでの体操人生では何度も涙を流してきた。特にここ数年は勝っても負けても泣いており、本人も「涙腺が緩くなりましたね」と認めている。泣いても笑っても残り2試合。村上の〝涙のカウントダウン〟が始まっている。

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