新幹線長崎ルート暫定開業に向け 諫早で記念事業委発足 産学官が連携

暫定開業に向けて発足した実行委の設立総会=諫早市役所

 来年秋の九州新幹線長崎ルート暫定開業に向けて機運を高めていこうと、沿線自治体の諫早市で27日、産学官などの23団体・機関・社でつくる市新幹線開業記念事業実行委が発足した。「オール諫早」で記念イベントなどの事業を展開し、開業効果の波及・拡大を目指す。
 設立総会が市役所であり、会長に大久保潔重市長を、副会長に黒田隆雄・諫早商工会議所会頭と酒井明仁・諫早観光物産コンベンション協会会長を選出。実行委内に「イベント部会」「おもてなし部会」を設けることや本年度事業計画を決めた。本年度は11月6、7日に諫早駅などでの開業1年前イベントなどを予定。このほか、▽博多駅でのPR活動(9月下旬)▽工事が進む新幹線諫早駅などの現地見学イベント(11月上旬)-などに県や沿線自治体と取り組む。
 総会では正副会長があいさつ。この中で黒田副会長は経済団体の立場から「(開業は)本県の観光はもちろん、県央への企業誘致にも優位に働くと期待している。交流人口、定住人口が増加し、チャンスが大きくなる。記念イベントが市民の期待と意気込みを示すものになるよう、取り組んでいきたい」と述べた。

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