2015年に登場したトヨタ 現行プリウス。歴代モデルのモデルサイクルを考えると、そろそろフルモデルチェンジされてもいい時期でもある。そこで今回は新型プリウスのあるべき姿を考えてみたい。かつてプリウス=ハイブリッドという図式が成り立っていたが、現在もトヨタ車だけでも選択肢が相当数存在する。そう考えると、新型プリウスはどんな仕上がりとなるべきなのだろうか!?
新型プリウスは高級モデルへ! カローラシリーズと差別化を進める
トヨタのハイブリッド専用車であるプリウスの現行モデルがデビューしたのは2015年のこと。今年2021年には6年目が経過しているだけに、フルモデルチェンジの噂が聞こえてきてもいい時期となっている。
そこで今回は新型プリウスの展望を筆者個人の期待も交えながら考えてみた。
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となると価格面も少々アップか!?
筆者としてはプリウスがハイブリッドカーのパイオニアであるという事実を考えると、カローラハイブリッドを「普及型ハイブリッドカー」とし、新型プリウスは「プレミアムなハイブリッド専用車」に移行させるのも一つの手ではないだろうか。
収益としては販売台数を追わず、単価を上げることで確保するというモデルになるべきではないかと感じている。
まずボディスタイルは、空気抵抗の低減を目指し、2代目プリウスから続いている5ドアセダンボディをプリウスのアイデンティティとして継承するのが良いと思う。ただし後席の乗降性やスペースを両立できるのが必須条件となる。
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レクサスのハイブリッドユニットを搭載!? 燃費とパワフルさが魅力に
ハイブリッドシステムに関しては、RAV4に搭載されているもののようなエンジンユニットをイメージしている。
普通のハイブリッドは、カムリとRAV4の2.5リッターがエンジンの存在感が強いパワフルなものになっているだけに、新型プリウスもこの性格のパワートレインが似合うだろう。
具体的には現行プリウスの1.8リッターから、レクサス UX200hに搭載されているの2リッタータイプに変更。そしてバッテリーは先日登場した新型アクアで採用され、出力が高いというメリットを持つバイポーラ型ニッケル水素とし、「一気にパワフルなクルマとしながら燃費も向上」でどうだろう。
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プラグインハイブリッドはRAV4 PHVと近い仕上がりへ
また、新型プリウスには現行モデルではイマイチな販売台数となっているプラグインハイブリッドも新型プリウスの柱となるよう注力して欲しい。
プラグインハイブリッドもRAV4 PHVのイメージでバッテリーをなるべく多く積み、モーターをパワフルにすることで速さを備えた、次期プリウスのフラッグシップとなると面白そうだ。
次期プリウスがこんなクルマになったら、再びプリウスの存在感が増すように感じるのだが、どうだろうか。
【筆者:永田恵一】