先発左腕・アンダーソンがフィリーズ移籍から一転マリナーズ移籍

パイレーツの先発左腕タイラー・アンダーソンは、一時はフィリーズへのトレードが合意したことが報じられたが、最終的にはマリナーズへ移籍することになった。マリナーズはマイナー選手2名(カーター・ビンズとホアキン・テハーダ)との交換でパイレーツからアンダーソンを獲得したことを発表。当初はフィリーズが1対2のトレードでアンダーソンを獲得したことが報じられていたが、交換要員に予定していた2名のうち1名に身体検査で問題が見つかり、トレード交渉が中断されていた。

マリナーズにとってはクローザーのケンドール・グレイブマンら2選手をアストロズに放出してエイブラハム・トロとジョー・スミスを獲得したトレードに続いて、今日2つ目のトレードとなった。20年ぶりのポストシーズン進出を狙える位置につけているマリナーズは、ジェリー・ディポートGMがさらなるトレードを行うことを示唆しており、トレード期限となる日本時間7月31日午前5時までにどんな動きを見せるか注目される。

マリナーズはジャスティン・ダン、ジャスタス・シェフィールド、ジェームス・パクストンの3投手が故障者リスト入りしており、先発ローテーションの頭数が不足している状況。アンダーソンにはマルコ・ゴンザレス、菊池雄星、クリス・フレクセン、ローガン・ギルバートに続く先発5番手としての働きが期待される。

現在31歳のアンダーソンは、今季パイレーツで18試合に先発して103回1/3を投げ、5勝8敗、防御率4.35、86奪三振を記録。今季は年俸250万ドルの1年契約をパイレーツと結んでおり、今季でサービスタイム(メジャー登録日数)が6年を超えるため、今季終了後にFAとなる。

パイレーツが獲得した2名はいずれもマイナーリーガー。ビンズは22歳の捕手で、2019年ドラフト11巡目(全体336位)指名でマリナーズに入団し、今季はA+級とAA級の2階級合計で51試合に出場して打率.244、8本塁打、出塁率.399、OPS.832という成績を残している。一方、テハーダはパナマ出身の18歳の右腕で、2019年7月に契約。今季はドミニカ共和国のサマーリーグで2試合に登板して防御率7.20となっている。

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