東京五輪の野球オープニングラウンド初戦のドミニカ共和国戦(福島)に臨んだ侍ジャパンが苦戦を強いられた。
中盤まで投手戦となった一戦。7回に2点を先制された日本は、直後の攻撃で浅村(楽天)、柳田(ソフトバンク)の連打で好機をつくり、村上(ヤクルト)の一ゴロの間に1点を返して反撃開始。8回も先頭・山田(ヤクルト)が四球で出て、坂本(巨人)の犠打で得点圏に走者を進めた。1点を争う終盤の勝負所。この同点機に続く吉田(オリックス)が左前打を放つと、二走・山田は一気に本塁を狙った。だが、本塁クロスプレーの末に、判定はタッチアウト。これに稲葉監督がベンチを飛び出して審判団にリプレー検証を要求したが、結果は覆らなかった。
9イニング中に一度しか認められていないリプレー検証。タイミング的にも厳しいクロスプレーでの要求だったが、同点のホームは遠かった。
同点機を逸した日本は9回に5番手・栗林(広島)がピンチを招いて失点。痛恨の追加点を相手に献上した。