防災、安全へ若者意見 県立高代表オンライン研修

宮崎市の県教育研修センターと県立高36校と五ケ瀬中等教育学校をオンラインで結んで開かれた「高校生防災・学校安全研修」

 高校生が防災や安全な学校生活について考える「高校生防災・学校安全研修」(県人権同和教育課主催)は27日、宮崎市の県教育研修センターを根拠地にして、すべての県立高36校と五ケ瀬中等教育学校をオンラインで結び開かれた。各校から代表者3人が参加し、講義や協議を通して防災や安全への意識を高めた。
 同研修は2013年から、県内を3ブロックに分け毎年実施してきたが、コロナ禍により昨年は中止。今年はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使うことで、県内全域に対象を広げ、初めてオンラインで開催した。
 安全な教育環境づくりに継続して取り組む学校「セーフティプロモーションスクール」(SPS)の認定を受けた門川高(門川町)や、スマートフォン向けの防災アプリを開発した佐土原高(宮崎市)の生徒が、それぞれの取り組みを発表した。また、同センターに招かれた、大学生らがつくる「県わけもん防災ネットワーク」の活動報告もあった。
 各学校を7グループに分け行われた協議では、取り組むべき課題として、「地域の小中学校と合同の避難訓練の実施」や「地域の危険箇所の動画制作」などの意見が出された。
 同ネットワークの北村萌衣代表(22)=南九州大=は「活発な意見交換が行われ有意義だった」、高鍋高(高鍋町)2年の木浦梨帆さん(16)は「普段は会えない、県内の高校生の意見が聞けよかった。このような機会が増えるといい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社