中日・ガーバーが3三振を含む4タコ 与田監督「タイミングの取り方が良くなってない」

一軍に合流したガーバー

中日のマイク・ガーバー外野手(29)が一軍首脳陣へのアピールに失敗した。

28日のエキシビションマッチ・西武戦(バンテリン)に「6番・DH」で先発出場したが、3三振を含む4打席無安打に終わった。相手先発松本の前に第1打席は中飛に倒れ、第2打席は真ん中高めの145キロ直球を空振り三振。7回の第3打席では4番手・田村の変化球に空振り三振、8回は5番手・水上の145キロ直球に空振り三振を喫した。

与田監督は「タイミングの取り方が良くなってない感じがする。二軍の映像は見ているが、投手のレベルが変わってくると…、うーん。でも、そこも残り試合をしっかり見ていこうと思う」と今後もチャンスを与える方針だ。

新外国人としてガーバーは、4月28日から一軍で12試合に出場し45打数7安打で打率1割5分6厘、1打点、18三振と打撃不振で5月17日に二軍落ち。しかし、その後も二軍戦で63打数10安打で打率1割5分9厘、1本塁打、4打点とスランプに陥ったままだったが、この日、一軍合流した。

チーム内では「ガーバーのような助っ人外国人は二軍で結果が出てから一軍に上げるようなものではなく、プライドもあるし、一軍で起用しないと気持ちも変わってこない。一軍でどんなプレーをするのか見てみることは大事」という声もあるが、チーム関係者は「二軍でも結果が出ていないのに一軍でガラリと変わるのは難しい」と指摘する。

試合前までガーバーに対して与田監督は「いい状態でね。真っすぐをしっかり捉えられたり、追い込まれてからの変化球の対応がどうかとか。細かいところはみんな良くなってくれていたらいいんですけどね」と期待を寄せていたが、初日の内容に限れば裏切られてしまった格好だ。

ガーバーとともにこの日から一軍合流して先発出場した渡辺は2安打1打点、大野奨は2二塁打、途中出場の山下は8回一死一、三塁で2点適時二塁打を放つなど活躍。それだけに指揮官は「今日、久しぶりに会ったメンバーがあいさつに来てくれたが、彼らにとってチャンスだから、われわれにどんどんアピールしてもらいたい。やっぱり結果、取り組み方というのは全て大事」と目を細めたが、果たして後半戦までにガーバーも目を覚ますか。

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