【高校野球神奈川大会・決勝】2大会ぶり19度目の神奈川制覇 横浜高校、喜びの声

高校野球神奈川大会を制した横浜高校のナインら

 第103回全国高校野球選手権神奈川大会最終日は28日、サーティーフォー保土ケ谷球場で決勝が行われ、横浜が横浜創学館に17─3で大勝し、出場176校の頂点に立った。

 横浜は2大会ぶり19度目の制覇で、神奈川大会の史上最多優勝回数を更新した。

 横浜は初回、立花祥希(3年)の右前打で一走の金井慎之介(同)が三塁に進むと、相手右翼手のファンブルを見逃さず先制。二、三回は緒方漣(1年)、玉城陽希(2年)の適時打などで加点し、四回には打者11人を送る猛攻で7点を奪って試合を決めた。

 第1シードの横浜は、準決勝までの6試合のうち5戦でコールド勝ちと相手を圧倒。投打がかみ合って栄冠をつかんだ。

 昨年4月に就任した村田浩明監督は春、夏、秋を通じて初めての神奈川制覇となった。全国選手権大会は8月9日に開幕する予定。

◆監督・選手ひと言

 村田浩明監督 秋も春も負けた分、学んだものが多くて本当にそれがプラスになった。一度山を下りて甲子園という場所を選手と一緒に理解し、神奈川代表として臨みたい。

 名塚徹部長 体調を崩さないよう管理に気を付けた。一戦一戦しっかりとした野球をやっていきたい。

 安達大和主将 試合を重ねるごとに強くなれた。金井の苦しい姿を見てきたので最後は投げてくれてうれしかった。支えてもらった分、甲子園ではいいプレーを見せたい。

(1)山田烈士 一日でも長くこのメンバーで野球ができるように優勝を目指して頑張る。
(2)立花祥希 チームが一つになって優勝できた。実感はまだないが、とてもうれしい。
(3)玉城陽希 今までの苦労やつらさが全て報われた。はつらつと甲子園でもプレーしたい。
(4)増田悠人 甲子園では勝たなければ意味がないので、レベルアップした姿を見せたい。
(5)宮田知弥 家族をはじめ、小学校の監督ら指導者に優勝という形で恩返しができてうれしい。
(6)緒方漣 小さくてもできるんだぞ、という姿を見せられるようにがむしゃらにプレーしたい。
(7)金井慎之介 秋、春と結果が出ず迷惑を掛けた。今までやってきたことが結果に出てうれしかった。
(9)岸本一心 喜びが隠せないほどうれしい。メンバー外の人の思いも背負って甲子園で暴れたい。
(10)田高康成 甲子園で試合ができるのが楽しみ。チームの勝利を一番に考えて行動したい。
(11)佐竹綱義 先輩たちともっと野球ができることがうれしい。一戦必勝で試合に臨みたい。
(12)丸木悠汰 チーム全員で優勝までたどり着けた。3年間の努力が報われて本当にうれしい。
(13)延末勧太 2年半、結果が出ずにとても苦しかったが、仲間とともに壁を乗り越えてきた。
(14)板倉寛多 甲子園では自分の役割を理解して、できることを一つ一つやっていきたい。
(15)杉山遥希 信じられないほどうれしい。鎌倉学園戦の苦しい戦いをものにできたのが良かった。
(16)山崎隆之介 チームが一つになるまで苦労したけれど、大会を通して強くなることができた。
(17)八木田翁雅 今まで頑張って練習したことやつらかったことに我慢して耐えてきて良かった。
(18)中藤光洋 一戦必勝、チャレンジャー精神で最後の最後まで野球をする一番長い夏にしたい。
(19)笹田聡也 一日でも長くこのメンバー、3年生と野球をやるために頂点を目指したい。
(20)小野勝利 甲子園では打つことでチームに貢献したい。先輩たちと勝てて本当にうれしい。

 加藤祥吾記録員 夢半ばで終わった東海大相模の分まで、神奈川で春夏連覇できるよう頑張る。

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