澤村拓一がマイナーでリハビリ登板 最短期間で戦列復帰へ

日本時間7月29日、澤村拓一(レッドソックス)がマイナーAAA級の試合でリハビリ登板した。AAA級ウースターの一員としてバッファロー(ブルージェイズ傘下AAA級)戦に先発した澤村は、三振1つを含む三者凡退に抑える好投。3人の打者に対して13球を投げ、うち9球がストライクだった。メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は「澤村は金曜日(=日本時間7月31日)のレイズ戦で復帰するだろう」と伝えている。

澤村は右上腕三頭筋の炎症により日本時間7月24日に10日間の故障者リスト入りが発表された。今回の故障者リスト入りは最終登板の翌日、日本時間7月21日にさかのぼって適用されており、澤村は最短で日本時間7月31日に戦列復帰が可能だったが、その最短期間で戦列に戻る可能性が高くなった。

現在33歳の澤村は昨季終了後に海外FA権を行使してメジャー移籍を目指し、2年300万ドル+オプション1年でレッドソックスと契約。今季はここまで38試合に登板して37回2/3を投げ、4勝1敗7ホールド、防御率2.87、44奪三振をマークしている。

シーズン序盤は重要度の低い場面での登板が多かったが、防御率2点台の好投を続けるなかで徐々に首脳陣からの信頼を獲得し、ホールドが記録される場面での登板も増加。日本時間7月18日のヤンキース戦で勝ち越し弾を含む2本塁打を浴び、メジャー初黒星を喫したものの、今やレッドソックスのブルペンに不可欠な戦力となっている。

防御率2点台をマークしている澤村だが、与四球や被本塁打が多いため、奪三振・与四死球・被本塁打から算出される疑似防御率(FIP)は5.43と意外なほどに悪い。今後、首脳陣からさらなる信頼を獲得してレッドソックスのブルペンにおける序列を上げていくためには、「結果」はもちろんのこと、ピッチングの「内容」を向上させることが必要になりそうだ。

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