17歳少年へのわいせつ行為で逮捕された女形・歌舞伎俳優の「表と裏の顔」

商業施設のトイレでわいせつ行為を行ったという(イメージ写真)

歌舞伎俳優が17歳の少年へのわいせつ行為で捕まった。都青少年健全育成条例違反の疑いで28日、神奈川県警藤沢北署が逮捕した柴原永太朗容疑者(35)は、「坂東竹之助」の名で活動している上方歌舞伎の女形だった。

逮捕容疑は、昨年3月13日午後6時15分ごろ、東京・墨田区にある商業施設のトイレで、高等専門学校の生徒にわいせつな行為をした疑い。柴原容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。2人はツイッターで知り合い、会う約束までこぎつけ、その日が初対面。いわゆるツイッターの〝裏アカ〟でやり取りしていたとみられる。

表アカウントでは事件後も「普通のオムライスが食べたい」(3月15日)、猫の写真と共に「こちらのネコさまはモフらせてくれませんでした…」(同17日)、「純烈の衣装が池乃めだかの金襴スーツにしか見えない」(同)など、ほのぼのとツイートしていた。

柴原容疑者は2003年に初舞台。上方歌舞伎俳優の坂東竹三郎に入門し、女形として関西を拠点に活動していた。20年12月、京都市の南座で行われた公演で、人間国宝の故片岡秀太郎さんの代役に抜てきされたこともある。

歌舞伎の世界では、何百年も前から男色が盛んだったとされる。井原西鶴が17世紀に発行した「男色大鑑」では、歌舞伎役者が昼は舞台、夜は男性客の相手をしていた旨を記している。

しかし、現代では、歌舞伎役者が醜聞として騒がれるのは女遊びがもっぱらとなっている。柴原容疑者もフェイスブックのプロフィル欄で恋愛対象を「女性」としていたが、今回、少年へのわいせつ行為で逮捕された。

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