長崎県企業の女性社長比率 過去最高8.83% 4年連続上昇、帝国データ調査

 帝国データバンク福岡支店が26日発表した九州・沖縄企業の女性社長比率調査によると、本県企業の同比率は4年連続で上昇し8.83%だった。比較できる1990年以降、最高となった。
 就任経緯は、社長の妻が後を引き継ぐといった「同族承継」が半数以上で、次に多い「創業者」と合わせてほとんどを占めた。「内部昇格」はわずかだが2年連続で増加。同支店は「女性活躍推進法の取り組みを進める企業が増えている可能性がある」と指摘した。
 九州・沖縄の女性社長比率も過去最高の9.44%。全国の8.10%を上回った。県別では沖縄が11.45%で全国トップ。佐賀(10.34%)、福岡(9.60%)など5県が全国上位10位以内に入った。就任経緯は、九州・沖縄全体では「同族承継」が半数を占め最多だが、沖縄、福岡両県では「創業者」が上回った。
 調査は4月末時点。九州・沖縄地区に本社を置く企業約12万社を対象に集計、分析した。

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