アートをまちの景色に 8月から「なおえつ うみまちアート」 期待語る 村山上越市長

 上越市の村山秀幸市長は28日の記者懇談会で、31日(前日祭)から約2カ月間にわたり行われるイベント「なおえつ うみまちアート」への期待を語った。

 同イベントは、市と「無印良品 直江津」を運営する良品計画(東京)、頸城自動車(同市)の三者が締結した協定に基づき計画された初の試み。直江津地区に現代アート作品を展示し、ワークショップなども交えて交流や地域活性化を目指す。期間は8月1日から9月26日までで、7月31日には市民向けの前日祭を行う。

 作品は作家8組が制作。直江津の船見公園周辺、直江津屋台会館、ライオン像のある館(旧直江津銀行)、安国寺通りの空き店舗の4カ所で展示する。

 村山市長は「現代アートを直江津のまちの中に融合させながら、まちの景色を変えてみるという大きなイベント。(現代アートが)まちの景色としてどれだけ市民の中に取り込まれるか、楽しみにしている」と期待した。

 一方で、新型コロナウイルス感染症による影響にも言及した。当初は近隣の十日町市、津南町で開かれるアートイベント「大地の芸術祭」と連携する予定だったが、コロナ禍で大地の芸術祭が延期に。現在、上越地域を含め県内で再び感染拡大の兆候が表れている中で、開幕を迎える。

開幕目前の「なおえつ うみまちアート」などについて語る村山市長(28日、市役所)

 村山市長は「残念ながら、遠くから(直江津に)おいでいただくのが難しい状況」とした上で、「自分たちのまちに誇りや愛着を持ち、新しい魅力を引き出していくといった観点の中で、市民が現代アートと一緒になりながら、この夏を過ごしてもらえれば」と呼び掛けた。

◇うみまちアートのホームページ

https://artseasidenaoetsu.jp/

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