栃木県内で新型コロナウイルスの感染者が2日連続で100人を超えた28日、県内の観光や宿泊事業者に驚きと落胆が広がった。夏休みの書き入れ時を迎え、客足が戻り始めた中での感染者の急増。県は県民に不要不急の外出自粛を求め、飲食店への時短営業の要請も検討している。高まる「第5波」への危機感。「またか」「これ以上どんな対策をすれば…」。関係者は苦悩する。
「100人超はインパクトが強い。これは想定外」。日光市鬼怒川温泉大原にある「鬼怒川パークホテルズ」の小野真(おのまこと)社長(49)は驚きを隠せない。「いきなり増えた印象があり、来ようとしている人の抵抗感が増す」と不安を口にした。