後悔のない生き方を 「ミセス新潟」ファイナリスト斎木寛美さん講話 高田東RC例会で 上越市

 上越市の高田東ロータリークラブ(三原田貞雄会長)は26日の例会で、同市下門前の美容サロン代表で8月29日に長岡市で開かれるミセス・オブザイヤー2021新潟大会ファイナリストの斎木寛美さんの講話を聞いた。

高田東ロータリークラブの例会で講話する斎木さん

 昨年から始まったミセスの大会を紹介で知った斎木さんは、グランプリを目指す強い心意気と「娘からの贈り物・宝物」の真の美しさを追求する出場理由を話した。

 斎木さんは、出場の紹介を受けた際に「無理無理」と断ろうとした自分と向き合い、「誰でも経験できることでない」「なぜ断ろうとするのか」と自問自答。美容を通して生き生きした女性を応援したい気持ちで美容業をしている原点に立ち戻り、「小さな挑戦が家族や友人がなにがしかの一歩を踏み出す勇気と希望になれば」とチャレンジを決意。しかし決意しても不安や悩みが湧き続けたと振り返り、あらためて「前へ進む」ことを決断した背景に、22年前に娘を難産の末の病状で満1歳で亡くした経験を吐露。娘の死が「後悔のない生き方」へ夫婦の背を押してくれたと語り掛けた。残酷な現実から夫の励ましで始めた小さな爪のキャンバスに集中力を込めるネイルアートと出合い、「娘からもらった第2の人生」をスタート。困難を乗り越え、独立する経緯を紹介した。

 日本大会、世界大会につながるミセス新潟のファイナリストは35人。「せっかく挑戦するからにはグランプリを目指したい」と斎木さん。日々レッスンを続け、本番と同じドレス姿でこの日の講話に立ち、最初にココ・シャネルの名言を引用しながら心揺さぶるスピーチを披露。8月2日に店の経営を法人化する計画も紹介。外見、内面、メンタルケアの心の3面美容を追求し、生き生きとした女性を増やし、地域貢献するコンセプトにつないでいた。

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