【東京五輪】コロナ規制違反者続出も制裁なし?「防疫がほとんどされていない」と韓国紙指摘

東京・晴海の選手村

東京五輪は無法地帯――。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な東京で開催されているスポーツの祭典について韓国紙「ハンギョレ」は、組織委員会のコロナ対応を痛烈批判した。

同紙によると、開会式(23日)でマスクなしで入場する選手が多く見られたことやチームメートを応援する選手や関係者がマスクなしで大声で叫んだり、表彰式でもマスクを外していいのは30秒だけとされているものの「今は時間制限も互いに接触してはいけないという規定も無視されている」という。

組織委員会では感染防止対策として「重大な防疫上の注意違反については、制裁する」と語っていたものの「プレイブックに規定された防疫上の注意を違反しても、何の制裁もなかった。一部の選手たちも防疫指針を守らずにいる。選手村内から(感染拡大の)不安を訴える声が聞こえてくる」と報じている。

また、同紙は「記者が集まる東京のメインプレスセンターはマスク未着用者があふれている。これに対して数回、改善を要求したが、組織委員会は『良い意見に感謝している。措置する』という言葉だけだ」。また韓国射撃代表の秦鐘午は帰国後に「防疫がほとんどされていない」と組織委の対応を批判した。

29日には五輪関連のコロナ感染者が24人となり、1日あたり過去最多。今月1日以降で累計計198人になるなど、歯止めが利かない中で、今後はどう対応していくのだろうか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社