東京五輪の柔道競技6日目(29日、日本武道館)、男子100キロ級で金メダルに輝いたウルフ・アロン(25=了徳寺大職)が試合後の会見で自身がハーフアスリートであることに言及した。
6歳で柔道を始めたウルフは米国人の父と日本人の母を持つ。競技人生を振り返り「ハーフだからといって苦労したことは実際になくて、柔道やっていく上で日本人のような柔道もできますし、外国人のような背中を持った柔道もできるとプラスにとらえことが多かった。結構ポジティブな考え方を普段から持っていました」と話した。
その強みを大舞台で見事に発揮。この日は大内刈りでの一本勝ちだった。
「このメダルに見合った人間になりたいと思いました」というウルフは自身の境遇を踏まえた上で「最近は本当にハーフのアスリートが増えてきている。日本の多様性というものがもっともっと広まっていったらいいと思います」と思いをはせた。