【体操】女子エース・村上茉愛は個人総合5位 最終種目で着地決めガッツポーズ

村上茉愛の床の演技。H難度「シリバス」も決めた

東京五輪の体操・女子個人総合決勝が29日、有明体操競技場で行われ、日本女子エースの村上茉愛(24=日体クラブ)がトータル56・032点で5位。悲願のメダル取りはかなわなかった。

この日は課題としていた平均台からスタート。落下の恐怖との戦いの中、大きなミスのない演技でまとめた。続く床は最も得意な種目だ。小学6年で成功させた〝代名詞〟のH難度「シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)」を決めて得点を加算。3種目目の跳馬では着地も止めて笑顔を見せたが、上位との点差は縮まらない。6位で迎えた最終種目の段違い平行棒は団体決勝で失敗している。慎重に、丁寧に演技を始め、離れ技も成功。仲間の掛け声とともに最後はきっちり着地すると、右手で力強くガッツポーズした。ポディウム(演技台)を降りると、仲間の祝福に笑顔で応えた。

メダル獲得はならなかったが、村上のラストステージは8月2日。美しく華麗にはずむ姿から〝ゴムまり娘〟の異名がついた「床」で有終の美を飾れるか。

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