上越でも熱戦開幕 北信越インターハイ 謙信公武道館で弓道競技

 国内最大の高校生スポーツの祭典が上越市でも開幕―。全国高校総合体育大会「輝け君の汗と涙 北信越総体 2021」(通称・インターハイ)の弓道競技が29日、上越市戸野目古新田の謙信公武道館で始まった。「走れ北信越の大地を とべ北信越の大空へ」のスローガンの下、北信越5県に全国の精鋭高校生アスリートが集い、日頃鍛えた技と力を競い合う。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で史上初の中止となった。選手たちは悔しい思いをした先輩の分も奮闘を誓う。競技は原則、無観客制で行われ、インターネットで生配信される。

 弓道競技は8月1日までの4日間の日程。上越市全国高校総体推進室によると、男女団体、個人に全国から218校、選手や監督で1052人がエントリー。役員や補助員らを含めると約1540人が大会に携わる。

 初日は午前9時から競技に先立ち開始式が行われた。本県代表で地元の上越総合技術弓道部主将、小林晃太選手(3年)が「コロナ禍の中、今大会が開催されることに感謝し、昨年度大会が開催されず悔しい思いをした先輩方の思いを胸に、日々仲間と努力した成果を十分に発揮し、一本一本を大切に、最後まで正射必中(せいしゃひっちゅう)の思いで的に向かいます」と選手宣誓した。

弓道競技の開始式で出場校を代表し選手宣誓する上越総合技術の小林主将

 この日の男女個人戦には本県男子1位、同校の土田莉玖選手(3年)らが出場した。競技運営には地元校をはじめ県内各校の生徒が補助員として関わっている。

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