守護神放出のマリナーズ レイズから右腕・カスティーヨを獲得

守護神のケンドール・グレイブマンを同地区ライバルのアストロズへ放出したことに対して選手たちから不満の声が上がっていたマリナーズだが、ジェリー・ディポートGMはグレイブマンの代役となり得るリリーバーの獲得に成功した。日本時間7月30日、マリナーズはレイズとの2対1のトレードが成立したことを発表。レイズからリリーフ右腕のディエゴ・カスティーヨを獲得し、レイズにはJT・シャギワ(元楽天)とオースティン・シェントンの2選手が移籍することになった。

マリナーズはアストロズとの2対2のトレードでグレイブマンとラファエル・モンテロの両リリーフ右腕を放出。その対価として内野手のエイブラハム・トロとリリーフ右腕のジョー・スミスを獲得した。このトレードによって信頼できるクローザーを失うことになったが、ディポートはブルペンの補強を行うことを示唆。カスティーヨの獲得は有言実行の補強となった。

現在27歳のカスティーヨは今季ここまで37試合に登板して2勝4敗14セーブ、4ホールド、防御率2.72、奪三振率12.14を記録。マリナーズではグレイブマンの後釜としてクローザーを務めるとみられる。カスティーヨは今季終了後にようやく年俸調停権の権利を獲得し、FAになるのは2024年シーズン終了後。3年半保有できるクローザー候補の獲得でマリナーズの選手たちも納得したに違いない。

レイズへ移籍するシャギワは2020年に日本プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスでもプレー経験がある30歳のリリーフ右腕。今季はマイナー契約でマリナーズに加入し、ここまで31試合に登板して1勝0敗9ホールド、防御率3.00をマークしている。

また、シャギワとともにレイズへ移籍するシェントンは23歳の三塁手。2019年ドラフト5巡目(全体156位)指名でマリナーズに入団し、今季はA+級とAA級の2階級合計で67試合に出場して打率.300、12本塁打、61打点、OPS.980の好成績を残している。

今回のトレードで、マリナーズはグレイブマンの代役となるクローザーを確保。一方のレイズは今季終了後に年俸調停権を得る選手を放出し、穴埋めのリリーバーと将来有望な三塁手を獲得することに成功した。

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