栃木県と宇都宮市は29日、新たに計142人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの発表数としては、150人だった今年1月8日に次いで過去2番目の多さ。那須烏山市岩子の「市にこにこ保育園」で県内81例目となるクラスター(感染者集団)が発生し、職員と園児計10人の感染が判明した。県内の累計感染者数は8034人となった。
新規感染者は10歳未満~70代の男女。居住地別では宇都宮市41人、真岡市24人、佐野市17人、小山市15人、足利市14人、那須烏山市7人、栃木市6人、大田原市、上三川町各3人、那須塩原市、鹿沼市各2人、下野市、さくら市、高根沢町、那須町、野木町、益子町、芳賀町、埼玉県各1人。
クラスターは25~29日に職員2人、園児8人の陽性が判明した。29日までに園の全職員28人、全園児104人の検査を実施した。那須烏山市によると、園は26日から臨時休園中で、現時点では8月1日までの休園が決まっているという。
これまでの感染者のうち、変異株「デルタ株」疑いは19人を確認した。20~60代の男女で、うち13人は経路不明。
県と宇都宮市は29日、計262件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は32万6662件、退院者7430人、入院者169人、宿泊療養者191人、自宅療養者141人、入院調整中103人、重症者9人。