横浜の中学給食「全員制」希望 9割近く 市民団体アンケート ハマ弁の給食化、6割が「反対」

会見でアンケート中間結果を報告する市民グループのメンバーら=横浜市役所

 子育て世代でつくる市民グループ「横浜でも全員制の中学校給食があったら『いいね!』の会」は29日、横浜市立中学校における給食に関するアンケートの中間結果を発表した。同会によると、回答者の9割近くが家庭弁当との「選択制」ではなく、全員で食べる「全員制」が良いと答えた。

 同会によると、アンケートは、今年4月から市立中学校において家庭弁当との選択制で「デリバリー型給食」が導入されたことを受けて実施した。オンラインを中心に集め、6月末までに1266人が回答。市内在住は96.4%で年代は30~40代が74.5%。性別は女性が86.1%を占めた。

 アンケートでは、現在のような家庭弁当との「選択制」と全員で食べる「全員制」のどちらが良いかとの問いに、88.7%が「全員制」と回答。校内に調理室を設ける方式については91.1%が「賛成」とした。

 「デリバリー型給食」は、希望者向け配達弁当「ハマ弁」を学校給食法上の給食に位置付ける形で実現しており、ハマ弁の給食化については63%が「反対」と回答。自由記述欄には「おかずが冷たい」などの意見が寄せられたという。

 アンケートは8月末まで実施し、結果は市などに提出する予定。同日、市役所で会見した同会のメンバーで3児の父の小杉佳史さん(35)は「給食は食育推進に有効で、教科書のようなもの。全生徒ができたてを食べられる給食の実現を目指し活動を続けていく」と話した。

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