ヤンキースが左の強打者リゾとギャロをW獲得 大逆転Vの切り札になるか

アンソニー・リゾ(ロイター=USA TODAY Sports)

ヤンキースは29日(日本時間30日)にカブスからメジャー通算243本塁打のアンソニー・リゾ内野手(31)をマイナー選手2人と交換トレードで獲得したと発表した。同日にレンジャーズからメジャー通算145発のジョイ・ギャロ外野手(27)も獲得している。左の強打者2人の加入で、チーム本塁打127本はメジャー14位、打率2割3分7厘は同17位と低迷している打撃陣の強化を図る。

リゾは2016年にカブスを108年ぶりの世界一に導いた主力の一人で、今季は打率2割4分8厘、14本塁打、40打点。オールスター戦に3度出場し、ナ・リーグの一塁手部門でゴールドグラブ賞を4度受賞している。今年がカブスとの契約が最終年で、開幕前からトレードが噂されていた。

リゾはトレード決定後、「いい事にはすべて終わりがある。ヤンキースのような(カブスと)同様に歴史のあるチームへ行けることは、とても光栄で信じられないこと」とコメントした。

ギャロは今季の本塁打競争に出場、オールスター戦も2度選ばれている。今季は打率2割2分3厘だが、25本塁打、55打点。三振か本塁打かというタイプだが、17年に41本塁打、18年に40本塁打をマーク。20年にア・リーグ外野手部門でゴールドグラブ賞を獲得している。

ア・リーグ東地区首位を走る宿敵レッドソックスとは8・5ゲーム差。大逆転Vの切り札となるか。

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