東京五輪競泳男子200メートル個人メドレー決勝(30日、東京アクアティクスセンター)、瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)は1分56秒22の4位に終わり、メダルまであと一歩届かなかった。
3レーンから勢いよく飛び込んだ瀬戸は前半100メートルを7番手で折り返すと平泳ぎで3位に浮上。ラスト50メートルの自由形で激しいデッドヒートを繰り広げたが、3位に100分の5秒差で及ばなかった。
レース後はスッキリした表情が印象的で「今大会でできる力は出し切れたかなと思う」。金メダルを期待された400メートル個人メドレー、200メートルバタフライを含む3種目で表彰台に立つことはできなかったが「『結果で恩返しを』と言っていたんですけど、これからの競技人生でも応援してよかったと思ってもらえるような成果をどんどん出していきたい」と前を向いた。
一方、決勝レースは親友でありライバルの萩野公介(ブリヂストン)と臨んだ。瀬戸は「公介と一緒に泳げる喜びというのが自分の中ではすごくパワーになりましたし、決勝の舞台でグータッチして入っていけたのは自分の競技人生ですごく幸せでした」と振り返る。
ただ、このまま終わるつもりはなく「パリ(五輪)まであと3年間ある」。昨年は自身の女性問題で活動停止処分を受けるなど、世間からのバッシングを経験した瀬戸は「自分が失敗したことを学んで、これから競技を続けていくうえでも感謝の気持ちと謙虚な気持ちをもって、自分の夢に向かってあと3年間ひたむきに努力したいと思います」と語った。