レトルト事業へ参入 翠鶏と新之助で「炊き込みご飯」を製造 ワークセンターにしうみ

 糸魚川市道平の障害者就労支援施設・ワークセンターにしうみ(吉井人光センター長)は6月、レトルト商品を製造する機材を導入した。第1弾として7月から、糸魚川産新潟地鶏「翠鶏(みどり)」と糸魚川産米「新之助」を使用した「炊き込みご飯の素セット」の製造を開始した。

レトルト商品の製造機材を使い、翠鶏と新之助の「炊き込みご飯」セットを製造販売する施設利用者らメンバー

 レトルト事業参入は、翠鶏の出荷が落ち込むなど新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中、在宅需要の拡大などを見込んだ。機材導入に当たり、ヤマト福祉財団の補助を得た。

 炊き込みご飯セット(3~4人前、税込み2160円)は、無洗米と炊き込みご飯の素が入っている。同商品は以前もあったが、新たな体制で再発売。新之助の製造、商品の販売を株式会社お米の配達人(園田岳彦社長)が、翠鶏を含む炊き込みご飯の素の製造を同施設が担当する。単品もある。

 今後は、糸魚川の「名店の味」の商品化などを検討している。同施設の上原正樹・目標工賃達成指導員は「大量ではなく、小さな規模で作るレトルト商品に可能性が見える」と展望する。市内の各所で販売している。問い合わせはお米の配達人(電025・556・7001)へ。

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