タティスJr.が左肩故障でIL入り 「前回より痛みがある」と監督

日本時間8月1日、パドレスは前日の試合で走塁時に左肩を痛めたフェルナンド・タティスJr.を10日間の故障者リストに登録したことを発表した。左肩の部分脱臼と発表されており、4月に故障者リスト入りしたときと同じ症状。前回は最短の10日間で戦列復帰を果たし、パドレスは今回も最短期間で復帰できることを期待しているが、ジェイス・ティングラー監督は「前回よりも痛みがあるみたいだ」と話しており、復帰には時間がかかるかもしれない。

タティスJr.は今季、左肩の故障で何度も試合を欠場している。スプリング・トレーニングでは数試合を欠場し、4月は故障者リスト入りして9試合を欠場。6月にも1試合を欠場した。定期的に治療を受けて左肩への負荷を軽減し、左肩を強化するトレーニングも行っているが、左肩の故障の多さはタティスJr.の大きな弱点となっている。

5月には新型コロナウイルス陽性となって故障者リスト入りしたこともあった。そのため、タティスJr.はチームが106試合を消化するなかで87試合しか出場していないものの、打率.292、31本塁打、70打点、23盗塁、OPS1.024の好成績をマーク。本塁打、盗塁、得点、長打率、OPSなど多くの部門でリーグトップの成績を残している。ジャイアンツ、ドジャースとともに三つ巴の地区優勝争いを続けるパドレスにとって、タティスJr.の離脱が大きな痛手となるのは間違いない。

パドレスはトレード・デッドラインの補強でパイレーツからオールスター二塁手のアダム・フレイジャーを獲得しており、二塁にフレイジャーを入れて正二塁手のジェイク・クロネンワースを遊撃に回すことでタティスJr.の穴を埋めるとみられる。相手の先発投手が左腕のときには、控え内野手の金河成(キム・ハソン)の出番も増えるだろう。

本塁打と盗塁の両部門でトップに立つタティスJr.が故障したことにより、ナ・リーグのタイトル争いも混沌としてきた。本塁打王争いでは、2位のカイル・シュワーバーはア・リーグのレッドソックスへ移籍し、3位のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は故障で今季絶望。4位以下の選手に逆転タイトル獲得のチャンスが出てきた。盗塁王争いでも、2位のスターリング・マーテイはア・リーグのアスレチックスへ移籍しており、3位以下の選手が逆転でタイトルを手にすることになるかもしれない。

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