池江璃花子「みんなで泳ぐことができ、本当にうれしかった」最後の400メドレーリレー8位

レース後に涙を見せた池江璃花子(左)

東京五輪競泳女子400メートルメドレーリレー決勝(1日、東京アクアティクスセンター)、日本チームは背泳ぎの小西杏奈(ガスワン)、平泳ぎの渡部香生子(JSS)、バタフライの池江璃花子(ルネサンス)、自由形の五十嵐千尋(T&G)で臨み、3分58秒12の8位だった。優勝はオーストラリアで五輪新記録の3分51秒60。

充実感や悔しさにリレーメンバーは涙を流していた。

第1泳者の小西は初の大舞台を終え「決勝は3人がいたからこそ泳げたレースだと思いますし、周りの支えてくれた人や応援してくれた人がいたからこそ一つひとつレースをこなすことができたので、本当に今回は感謝しかないレースだなと思いました」と振り返った。

2012年ロンドン、16年リオ五輪に続く3度目の出場で初めて決勝の舞台に立った渡部は「個人的に予選よりすごくタイムを落としてしまったので、ちょっと悔しさが残るレースではあったかなと。やっぱり決勝で泳ぐだけじゃなくて戦えるようにならないと本当の意味で楽しむことはできないんだなと強く思いました」とコメント。

白血病で長期休養していた池江は今大会、リレー3種目に出場。最後レースを終えて「無事にこの自分たちのレースが終えられたことということだったり、一度はあきらめた東京五輪だったんですけど、しっかり決勝の舞台でみんなで泳ぐことができたというのは、本当にうれしかったです」と話し、こみ上げる感情を抑えきれなかった。

リオ五輪に続いて自国開催の五輪でもチームに貢献した五十嵐は、この種目で最終第4泳者を務めた。レース後は「最後にみんなが泣いてもらい泣きしてしまったんですけど、本当に楽しかったなと。世界のレベルは上がってきているので、日本がまたメダルの位置まで持っていけるように一人ひとり力を合わせてパリまで頑張っていけたら」と感想を語った。

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