【BMX】5位の中村輪夢は足の痛みにも言い訳なし「単純に自分の力不足」

中村輪夢は5位。メダル獲得はならなかった

東京五輪の自転車BMXフリースタイル・パーク男子決勝(1日、有明アーバンスポーツパーク)、2019年W杯総合優勝の中村輪夢(りむ、19=ウイングアーク1st)は5位に終わり、メダル獲得はならなかった。

前日(7月31日)に行われた予選を87・67点の2位で通過し、この日の決勝は9人中8番でスタート。ところが、1回目は着地のミスもあり、72・20点の6位に沈んだ。2回目は「決めれば(上位を)超えられる。リラックスして自分の技に集中した」と数々の大技を披露。ほぼノーミスで終えたものの、85・10点とスコアを伸ばすことはできず「ちょっと焦り過ぎてしまった。こうやって世界で戦えているのはうれしいが、目指していたのはここではない」と悔しさをにじませた。

昨年9月には左足かかとを骨折。リハビリを経て、復帰を果たしたが、最近になって痛みが出てきたため、大会直前の2週間はほとんど練習を行えなかったという。それでも「この大会はトレーナーにテーピングを巻いてもらったり、痛み止めを飲んで、大会のときは調子がよかった。単純に自分の力不足かなと思う」と言い訳は一切しなかった。

とはいえ、満足はする様子は見られない。「一番の恩返しは結果だと思っている。今回は無理だったが、また違う大会とかで結果を残して恩返ししたい」ときっぱり。3年後のパリ五輪へ向けては「今回みたいに結果を残して出られれば、この借りを返したい」とリベンジを誓った。

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