韓国警察、相馬公使の日本帰国まで捜査継続へ

韓国警察は1日、ムン・ジェイン(文在寅)大統領に不適切な発言をした相馬弘尙日本大使館総括公使に日本外務省が帰国を命令したが、出国前まで捜査手続きを継続する方針だと明らかにした。

聯合ニュースによると、警察の関係者はこの日、「相馬公使が国内にいる間は免責特権を放棄するか、警察に出頭して調査を受けるかを問うなど、必要な手続きを踏む予定だ」と語った。

先月19日に、韓国の市民団体・「積弊清算国民参加連帯」が相馬公使を侮辱・名誉毀損の疑いで警察に告発し、それを受け、ソウル警察庁が捜査している。

市民団体「積弊清算国民参加連帯」代表が相馬公使をソウル警察に告発したときの様子

相馬公使は先月15日、韓国メディア・JTBCとの昼食会の場で、性的表現を使ってムン大統領の日韓関係改善の努力を蔑視したと報じられた。駐韓日本大使館側は、発言は認めつつ、ムン大統領を指したものではないと弁明したが、両国間で大きな問題となった。

一方で、相馬公使は外交特権があることから、駐在国の司法手続きを免除されるため、「捜査に応じる可能性は大きくない」と聯合は伝えている。

相馬公使の(日本への)帰国報道に関して、韓国のネットユーザーからは、「早く帰ったほうが良い」「なんだ、まだ帰ってなかったのか?」「駐日(韓国)大使が日王(天皇)にそのようなこと言えば日本人は発狂すると思うが」「日本外交官の発言は個人の発言ではなくその国の発言になるよ」などのコメントがネット掲示板に書き込まれている。

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