「仙台風」七夕飾り 長崎・神ノ島の自治会

飾り付けなどをした住民たち=長崎市、神ノ島町1丁目第一自治会公民館前

 「仙台七夕まつり」をイメージした色とりどりの吹き流しの七夕飾りが7月31日、長崎県長崎市の神ノ島町1丁目第一自治会(韋友強会長)の公民館前に飾られた。新型コロナウイルス収束や平和、災害復興などへの願いが込められている。雨の日を除き14日まで展示する。
 少しでも多くの人に見てもらおうと、梅雨が明けて帰省者も増える旧暦の七夕の時期に設置。8月9日の長崎原爆の日にも合わせている。
 同自治会婦人部が2月上旬から15人ほどで飾りの準備を進めてきた。婦人部の宮崎幸子さん(74)が東北出身なのをきっかけに2019年から「仙台風」の飾りを作製し、年々華やかさを増している。
 約25メートルにわたり、約20本の吹き流し(長さ約3.5メートル)が風にゆらめいている。「花玉流し」「カーテン流し」「着物流し」と数種類あり、飾りは全て折り紙や使わなくなった着物などで手作り。花飾りは2400個、玉や折り鶴は各1500個に上る。
 見物客用に短冊の記入スペースも用意され、自由に願いを書くことができる。企画の責任者を務めた同自治会役員の浅山敏一さん(76)は「地域にはいろんな特技を持った人がいる。力を出し合えば地域が活性化する」、婦人部長の宮崎涼子さん(71)は「コロナ禍だが、人々に元気を与えられれば」と話した。

© 株式会社長崎新聞社