身近な生き物を描いた所蔵品展示 横須賀、アプリで解説も

奥村土牛の「鵜」(右端)など生き物を描いた所蔵品が展示されている=横須賀美術館

 猫や犬、鳥など身近な生き物の姿を表現した所蔵品展「いきものたちの情景」が9月19日まで、横須賀市鴨居の横須賀美術館で開かれている。展示作品の一部は、県内美術館で初めて導入した無料のスマホアプリ「ポケット学芸員」で解説や作者の紹介を読むことができる。

 絵画17点と牛のブロンズ像の計18点を展示。奥村土牛の日本画「鵜(う)」は、岩の上でたたずむ5羽のカワウを描いた高さ1.8メートル、幅2.1メートルの大作。試行錯誤しながら完成させた須田国太郎の油彩画「河原」には静寂の風景を疾走する犬が描かれている。

 同美術館の学芸員は「所蔵品に描かれた生き物たちに接することで、絵画に興味を持ってもらえれば」と話している。

 2日と9月6日は休館。観覧料は一般380円、高大生・65歳以上280円。問い合わせは同美術館、電話046(845)1211。

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