恐竜の魅力、実物化石や映像で紹介 パシフィコ横浜で科学展

対決するような姿勢のトリケラトプスの「レイン」(手前)とティラノサウルスの「スタン」の全身骨格=パシフィコ横浜

 生き物としての恐竜の魅力を科学的な視点から紹介する「恐竜科学博」が17日から、パシフィコ横浜(横浜市西区)で始まる。貴重な化石の展示や最新研究に基づく映像などを通して、恐竜の実態に迫っている。

 ティラノサウルスやモササウルスといった人気のある恐竜の化石など約120点の標本が並ぶ。サイエンスコミュニケーターとして、恐竜の魅力を伝える活動をしている「恐竜くん」こと田中真士(まさし)さんが企画、監修を務めた。

 「レイン」という愛称があるトリケラトプスの実物化石は日本初展示。全長7メートル、高さ3メートルにわたり、「スタン」と呼ばれるティラノサウルスと対決するような姿勢で展示されている。レインには貴重な皮膚痕が残っており、腰周りには最大10センチ以上の大きなうろこが見られる。脳腫瘍の跡が確認された恐竜の化石もあり、恐竜たちが生きていた時の姿がリアルに感じられる。

 9月12日まで。土日・祝日と特定日(8月7~15日)は日時予約制。平日は19歳以上2800円、中学生~18歳2千円、4歳~小学生1400円、土日・祝日と特定日は各200円増し。問い合わせは公式サイトの問い合わせフォームで。

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