サインツ「クレイジーなレース。15番グリッドから一時は優勝を狙っていた」フェラーリ/F1第11戦

 2021年F1ハンガリーGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは4位だった(暫定結果)。

■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 決勝=4位(暫定結果)
 まさにクレイジーなレースだった。15番手からスタートしながら、ポディウムに上がるチャンスは十分にあったのだから。

 最初のピットストップの後、ピットレーンの渋滞でウイリアムズとアルファタウリに対してポジションを失ったことが大きな痛手になった。その時点までは優勝を狙っていたのに、あれでトップを争える可能性が事実上消滅してしまった。

 スリックでの最初のスティントでは、クリーンエアになってからのペースがものすごく速くて、(ニコラス・)ラティフィと角田(裕毅)をオーバーカットできた。

 残念ながら、終盤の数周で(ルイス・)ハミルトンに追いつかれた時には、もうあまり抵抗する余力が残っていなかった。かなり使い込んだハードタイヤを履いていたし、燃料の心配もしなければならなかったんだ。そして、ちょうどメインストレートエンドでマクラーレンに追いついてしまったこともあって、3位の座を守りきれなかった。

 シャルル(・ルクレール)は気の毒だったね。自分は何も悪くないのに、巻き添えでリタイアなんて。2台揃ってフィニッシュすれば、もっと多くのポイントが稼げたはずだ。

 僕にとって、フェラーリでの最初のシーズンの前半は、全体としてポジティブなものだった。まだ苦手なタイプのコーナーやコンディションがあって、クルマをより深く理解する必要があるけど、正しい方向へ進んでいるのは確かだと思う。これからもプッシュし続けて、夏休み明けにはフル充電で戻ってくるよ。

2021年F1第11戦ハンガリーGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

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