【侍ジャパン】日本にはアメリカキラーがいる! 鷹・柳田 “日米野球の鬼” ぶり発揮の2安打2打点

さすがの活躍を見せたソフトバンク・柳田

星条旗を見ると、アドレナリンが出るのかもしれない。東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指す野球日本代表・侍ジャパンは2日、準々決勝・米国戦(横浜)に延長10回タイブレークの末、7―6でサヨナラ勝ち。甲斐が試合を決める劇打、栗原が劇勝のお膳立てとなる犠打初球成功、千賀が流れを引き寄せる好リリーフと試合を通してソフトバンク勢が輝きを放った。

そんなゲームで、あの男もやはり存在感を放った。鷹の主砲・柳田悠岐外野手(32)だ。今大会3試合連続で「6番・中堅」で先発出場。かつて「日米野球」で幾度と大暴れを見せてきた男の打棒が、この日も火を噴いた。

2回に回ってきた第1打席は、乾いた打球音を残して痛烈な中前打。3回はシフトをかいくぐる遊撃内野安打で貴重な追加点を叩き出した。最初の2打席で「マルチ安打」をマーク。1点ビハインドの9回には、土壇場で同点に追いつく内野ゴロで敗戦危機を救った。

2014年の日米野球でMVPを獲得。記憶に新しい3年前の同シリーズでも衝撃的サヨナラ弾を含む2試合連続アーチを放ち、全米にその名を売った。この日も2安打2打点の活躍。〝日米野球の鬼〟は健在だった。

侍の金メダルロードは道半ばだ。今大会は敗者復活ルールが採用されており、リベンジを期す米国との再戦も十分にあり得る。この先、日米が相まみえる時も激戦は必至――。「アメリカキラー」ぶりを証明した柳田の存在は、頼もしい限りだ。

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