カンボジアに中古オフィス家具を寄付 イシマルが確認書 長崎

確認書に調印した石丸社長、ケム氏、田中常務(右から)=長崎市、イシマル

 オフィス機器販売のイシマル(長崎市)などは2日、使用済みオフィス家具をカンボジアに寄付する確認書に調印した。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現を目的とした同社の取り組み。
 同社は7月下旬、本社オフィス(田中町)を全面改修。その際に廃棄予定だったテーブルや書類棚など計約400点の有効活用を図り、物流大手の日通商事(東京)とカンボジア政府の協力を得て現地の教育機関などへの寄贈が実現した。
 イシマル本社で開かれた調印式では、同社の石丸利行社長、在日カンボジア大使館2等書記官のケム・ボリバット氏、日通商事の田中敦取締役常務執行役員がサイン。ケム氏は「日本とカンボジアは多くの友好関係があり、発展してきた。こうした取り組みは非常にうれしい」と謝意。田中常務は「これまで輸出が難しかった中古家具を役立てることができた」。石丸社長は「今後、お客さまが同様の中古家具寄付を考えたとき支援したい」と語った。
 同日、同市小ケ倉町3丁目の日本通運長崎支店海運倉庫営業所で家具をコンテナに搬入。博多港から船で運び、カンボジアに8月末ごろ到着するという。

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