国富・萬福寺で夏休み学習支援 本庄高生ら指導

高校生らから指導を受け、まんぷく寺子屋で夏休みの宿題に取り組む子どもら

 国富町で子ども食堂を運営する「まんぷくふくくる委員会」(金丸美保子代表)は、夏休み期間中の小学生を対象にした学習支援事業「まんぷく寺子屋」を新たに始めた。教員OBらが指導者となり、同町の萬福寺(永井義寛住職)で3日まで計3回行い、子どもたちの宿題などをサポートした。
 子育て支援や、経済的な理由で塾に行けない子どもたちの学習支援のほか、長期休暇中の異変に気付く場にしようと企画した。初年度は本庄小の全児童を対象に広く参加を呼び掛けた。
 夏休み中の子どもたちが生活リズムを崩さないよう、寺子屋は午前8~10時に開催。初回の7月27日には児童45人が参加した。教員OBに加え、本庄高の生徒もボランティアで講師役を務めた。児童は高校生らの助言を受けながら、持ち寄った夏休みの課題を意欲的にこなしていた。
 同小3年の横山幸祐君(8)は「夏休みに友達と皆で勉強ができてうれしかった。高校生のお姉さんにも教えてもらって分かりやすかった」と笑顔を見せた。
 寺子屋は当初、19日までに計6回を予定していたが、コロナ禍で3回で打ち切りに。金丸代表は「運営面でバタバタしたところはあったが、子どもたちが楽しそうに過ごしてくれて良かった。参加人数なども検討し、来年度につなげたい」と話していた。

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