【ボクシング】就活宣言の金・入江聖奈に現役続行を求める声「五輪連覇を」「プロでも通用」

入江は金メダルをかじるようなポーズで喜びを表現

東京五輪・ボクシング女子フェザー級決勝(3日、両国国技館)で日本女子初の金メダルを獲得した入江聖奈(20=日体大)が自身の将来についても言及。「大学いっぱいでボクシングはやめるつもり(現在は大学3年)。好きなゲーム会社で就活したいと思います!」と語った。

ただ、金メダリストの肩書を持つ逸材をボクシング界が放っておくはずもない。プロ選手を抱えるジムからも現役続行を求める声が続々と上がっている。

WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人が所属するワタナベジムの渡辺均会長は「プロにもいい影響、希望を与えた。プロの井上尚弥選手(大橋)なども含めて、プロもアマも世界的に見て日本のボクシングのレベルが上がっているということ」と称賛。「次のパリでも23歳。メダルの可能性も大いにある」と2024年パリ五輪での連覇に期待した。

一方、プロ転向を望む声も。元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者で、寝屋川石田ボクシングクラブ会長を務める石田順裕氏は「(プロでも)通用しますよ。しっかりとしたボクシングをしているしアマチュア経験も豊富。もちろん(同ジムに)入ってもらいたい気持ちはある。強い選手が入ってくれれば盛り上がるし、世界を狙える」と獲得を熱望した。

WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)は12年ロンドン五輪で金メダルを獲得した当初、プロ転向を否定。その後にプロデビューした例があるが…。入江の場合はどうなるか。

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