栃木県内139人感染 宇都宮の学童保育でクラスター 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は3日、新たに計139人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの発表数としては過去5番目の多さで、火曜日としては過去最多。宇都宮市内の小学校に設置された学童保育施設で県内86例目のクラスター(感染者集団)が発生し、計6人の感染が判明した。県内の累計感染者数は8601人となった。これまでの感染者のうち変異株「デルタ株」の疑いは1日当たりで最多の95人確認された。

 新規感染者は10歳未満~90代の男女。

 居住地別では宇都宮市34人、栃木市16人、足利市、佐野市各14人、小山市12人、真岡市11人、下野市7人、鹿沼市5人、那須塩原市、大田原市各3人、矢板市、壬生町、上三川町、野木町、各2人、日光市、さくら市、高根沢町、那須町、芳賀町、塩谷町、市貝町各1人、茨城県、埼玉県各2人、福島県1人。

 クラスターは7月27、30日、8月1日に職員各1人、2日に利用する児童3人の陽性が判明した。宇都宮市は、感染した職員が体調不良にもかかわらず勤務したことが原因と推定している。接触があった職員6人と児童40人を検査したところ、いずれも陰性だったという。施設は7月31日から休所中で、消毒して今月10日から開所する予定。

 変異株は10歳未満~70代の男女で56人は経路不明。

 県と宇都宮市は3日、計409件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は35万3364件、退院者7639人、入院者202人、宿泊療養者199人、自宅療養者547人、入院調整中14人、重症者は2人増えて15人。

県内の新型コロナウイルス感染者(3日発表)

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