佐々木蔵之介「5人も出てるんですか!」東京五輪で母校・洛南高校後輩が活躍も多忙で見れず

舞台をアピールした佐々木

俳優・佐々木蔵之介(53)が4日、大阪市内で自身が主宰する「Team申」11年ぶりの本公演「君子無朋(くんしにともなし)~中国史上最も孤独な『暴君』雍正帝~」(8月17~29日、京都府立文化芸術会館)の取材会に登場した。

昨年2月に放送されたNHKドキュメンタリー「中国王朝 英雄たちの伝説」のロケで、清王朝・第5代皇帝雍正帝に触れた佐々木が「何ともユニークな人物。作品にできないかと思った」ことがきっかけとなり、舞台化に至った。

佐々木が中国劇を演じるの初めて。清の皇帝を取り上げたとあって「特筆すべきは辮髪(べんぱつ)」とアピール。昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」で豊臣秀吉を演じていた際も、「床山さんに『辮髪したらどうなりますか』と相談していました」と言い、「腰あたりまであるんですが、前に垂れた時にどう直すか所作が分からない。僕もお客さまも初めてで物珍しいと思うので見ていただけたら」と笑った。

雍正帝は執務室で1日20時間も働くほど勤勉だったため、過労死したともいわれる。地方の役人から届く大量の上奏文にも目を通し、パワハラ指導し続けていたとされるが、「Team申」での演技の指導について聞かれた佐々木は「皇帝だから許されたパワハラで、私は指導できる立場ではない」ときっぱり。

その上で、「座長となった場合は率先してセリフを間違う。というのは、セリフを間違わないように抑えて及第点をするような芝居をするよりも、ミスしてもいいから挑戦した方が生まれるものがある。みんなが余計な緊張感を持たずに、現場で面白い愉快な芝居を作れたらなと思ってます」とこだわりを明かした。

全国公演の真っただ中とあって、現在開催中の東京五輪については「ずっとは見れてないけど、新聞やニュースで見てます」。母校の京都・洛南高校からは400メートルリレーの桐生祥秀(25=日本生命)ら5人が出場しているが、「5人も出てるんですか!」と後輩の活躍に驚いていた。

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