【東京五輪】ギリシャ〝クラスター〟が海外でも波紋、大会への批判も

クラスターが発生した選手村。ギリシャの国旗も見える

東京五輪の選手村で発生した〝ギリシャクラスター〟が海外で波紋を広げており、大会への批判の声も高まっている。

東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、ギリシャのアーティスティックスイミング(AS)の選手や関係者の計5人が新型コロナウイルスの検査で陽性になり「クラスターと言わざるを得ない」と認定した。

今大会で初の選手によるクラスター発生は世界各国で大々的に報じられており、インドメディア「リパブリックワールド」は「ギリシャのアーティスティックスイミング(AS)チームが五輪から撤退。ギリシャチームの本部にASスイミングチームのメンバーは東京五輪の選手村から離れなければならないと通知があった」と指摘するなど波紋が広がっている。

東京五輪関連の感染急増にネット上からは「パンデミックの最中に無理矢理開催したらこうなるよな。十分予想できたはずなのに。何が平和の祭典だよ」と批判の声のほか「国民の多くは選手村でのクラスター発生という事態を予測していた。まさにバブル崩壊だが、海外でも五輪史上ワーストの大会という評価が定着している。東京五輪は戦後築いてきた日本に対する高い評価をすべて崩しつつある」と東京五輪の問題が日本全体の信頼失墜につながるとの不安の意見も出ている。

大会も佳境を迎え、感染が制御できず大混乱に陥っている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社