【横浜市長選】横浜・林市長が任期中最後の会見「次の市長になる方も記者会見を大切に」

横浜市の林文子市長(資料写真)

 任期満了に伴う横浜市長選(8日告示、22日投開票)に出馬の意向を示している林文子市長は4日、告示前で最後となる定例会見に臨み、3期12年にわたり行ってきた定例会見の意義について「市にとって必要な役割。次の市長になる方も記者会見を大切にしてほしい」と述べた。

 林市長は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、従来の「白紙」から一転して誘致を表明した2019年8月の定例会見にも言及。「本当に厳しい質問が毎週のようにあった。私自身は行政をやる上での姿勢を果たすとともに、反省する機会にもなった」と振り返った。

 また、「心配事や不満など、市民の声は記者を通して入ってきた」とし、「(記者が)転勤されるとさみしい。特に厳しく言っている人だと一番さみしくなる」と胸の内を明かした。

 「答えが長くて、取材しにくい対象だったでしょう」と林市長。定例会見は厳しく自分を律する場でもあったとして「記者は遠慮せずにぶつけてくれる場であってほしい」と期待した。

© 株式会社神奈川新聞社