巨人・戸田が収穫大の〝一軍初先発〟 原監督&宮本コーチも成長心待ち

〝一軍初先発〟を果たした戸田

巨人の戸田懐生投手(21)が4日、ソフトバンクとのエキシビションマッチ(ペイペイ)で先発し、3回を3安打2失点で降板した。

育成1年目で支配下契約を勝ち取り、この日は練習試合ながら一軍で初先発。1、2回を三者凡退で抑えたが、3回の1イニングに42球を要し、計74球で交代を告げられた。右腕は「5回までいきたかったですね」と悔しさをにじませつつも「追い込んでから決め球が足りない。課題がハッキリしたと思います。今日けっこう投げたスライダーの精度です」とスッキリとした表情だ。

首脳陣も今後の成長を心待ちにしている。原監督は「コントロールも上がってきているし、もう少しボールの強さが出るといいでしょう。でも、成長している一人ですね」。宮本投手チーフコーチも「詰めの甘さは今後の課題」としたが「追い込むまではいいですね。右打者、左打者の内角を怖がらずに攻める点は、ほかのピッチャーも見習ってほしい」とたたえた。

戸田は9日までの練習試合で登板機会がないため、再びファームに合流する見込み。独特な2段モーションから投げ込む若き右腕はどんな成長をみせるのか。

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