〝大人の投球〟で連打許さず!エンゼルス・大谷翔平が6回4安打1失点の好投で今季6勝目

6勝目をあげた大谷翔平(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は4日(日本時間5日)の敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に今季13度目のリアル二刀流「2番・投手」で先発登板し、6回を4安打1失点、6三振無四球で6勝目(1敗)をマークした。メジャー通算10勝に到達した。直球のMAXは99・2マイル(約160キロ)だった。防御率は2・93。打者22人に86球でストライク率69%だった。打者では3打数無安打1三振で打率2割7分2厘。チームは2―1で勝って勝率5割に復帰した。

初回、いきなりピンチを迎えた。先頭カイナーファレファを3球で二飛に打ち取ったが、2番ローにカウント1―2から外角の直球を左翼線に流されて二塁打。続くガルシアの2球目が暴投となり一死三塁とされるも、浅い右飛、4番ハイムも右飛に仕留めた。

2回は5球で右飛、右飛、中飛で三者凡退。3回は連続三振で二死とするもカイナーファレファに左前打。しかし、ローをスライダーで空振り三振。4回は投ゴロ、中飛、左飛で三者凡退で終えた。

5回は二死後にホルトに右翼線二塁打されるも、続くテリーをスライダーで空振り三振。6回は先頭カイナーファレファに左翼線二塁打され、一死三塁でガルシアの遊ゴロの間に1点を失った。4番ハイムはカットボールで空振り三振。球数は86球と余力はあったが、右手親指にファウルボールを当ててからの復帰登板ということもあって、ここで交代した。その後、ウォーレン―シーシェク―守護神イグレシアスの継投で逃げ切った。

3度、二塁に走者を背負ったが、直球で押すのではなくスライダー、カットボールを操る〝大人の投球〟で連打は許さなかった。これで4試合連続クオリティースタート(6回以上投げて、自責点3以下)となり、この間与えた四球1、死球1と安定感は増している。

打者では先発左腕アラードと対戦した初回一死無走者はカウント2―2から外角低めの直球を見逃し三振。3回二死一、二塁は2球目が暴投となり、二走が一気に生還し、先制点をもらってなおも二死三塁とチャンスだったが、カウント3―1から内角のカットボールを一ゴロ。2―0の5回二死三塁は初球の真ん中のカーブをミスショットして、平凡な右飛に倒れた。

1918年のベーブ・ルース以来の2桁勝利&2桁本塁打まで残り4勝。この日の1勝で可能性はぐっと高くなった。

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