一人暮らしの電気代を安くしたい!暑い夏を乗り切るための節電術5選

一人暮らしの平均的な夏の電気代は?

必要なものとは分かっているけれど、どうせなら安く済ませたいのが電気代です。特にエアコンをつける夏の電気代が気になりますよね。

総務省統計局の季節ごとのデータによると、単身世帯の夏の電気代は平均5,272円/月、気候の良い秋の電気代が平均4,876円/月ですので、やはり夏は電気代が高くなりがちです。

一人暮らしの夏の電気代を安くするには?

少しでも無駄な電気代は節約したい! と考えている方に、夏の電気代を安く抑える方法をご紹介してきましょう。

(1)エアコンの使い方を見直す

夏の電気代の大部分を占めるのはエアコンです。エアコンを節電しつつ、効率よく使う方法をお伝えします。

●自動運転にする

エアコンがもっとも電力を消費するのは、運転が「強」になっているときです。暑くなった部屋を早く冷まそうとして「強」のまま使用していると電気代がかさんでしまいます。また、電気代がかからなさそうな「弱」運転は、ずっと運転し続けるため結果的に電気代がかかってしまうのです。

「自動運転」なら、室温が高いときには「強」で運転し、部屋が十分に冷えたら自動で「弱」に切り替えたり一時的に止めたりしてくれます。エアコンは自動運転にして節電しましょう。

●こまめなオンオフより付けっぱなしが◎

電気代を節約するために、エアコンをつけたり消したりするのは逆効果です。エアコンは設定した室温になるまで一気に運転するため、室温が高ければ高いほど消費電力が大きくなります。

反対に、室温が一定に保たれていれば、部屋の温度をそれ以上あげないための運転しかしないため、消費電力は少なくて済みます。少しの外出ならエアコンはつけっぱなしにしておく方が良いでしょう。

●フィルターをこまめに掃除する

電気代の節約の話になるとよく言われることですが、エアコンのフィルターの掃除はこまめに行いましょう。

エアコンのフィルターが目詰まりすると、運転効率が下がるため電気代が余計にかかってしまいます。面倒でも2週間に1度はフィルターを外して掃除機でほこりを吸い取ったり水洗いしたりして、ほこりを取り除きましょう。

●室外機のまわりに物を置かない

意外に思われるかもしれませんが、エアコンの室外機のまわりに物を置くと、風通りが悪くなるため運転効率が悪くなって電気代がかさみます。

使わなくなった植木鉢、屋外用の物入れなどはエアコンの室外機の前に置かず、離しておきましょう。

また、室外機に直射日光があたると運転効率が悪くなります。室外機用の日よけをするなどして節電を心がけましょう。

(2)サーキュレーターを使う

サーキュレーターを使ってエアコンの冷たい風を効率よく部屋中に循環させると節電につながります。サーキュレーターは広範囲に風を送る扇風機とは異なり、直線的に強い風を遠くまで送る性質があります。

そのため、エアコンを設置している反対側の壁際にサーキュレーターを置き、エアコンに向けて風を送るようにすると、下にたまっていた冷たい空気が天井付近にまで拡散されて効率よく部屋全体に行き渡ります。

サーキュレーターで効率よく空気を循環させれば、部屋の温度差がなくなってエアコンは部屋全体が冷えたと判断するため冷えすぎを防ぐことができ、結果的に節電になります。

(3)厚手のカーテンで太陽光を遮断

夏の暑い直射日光を防いだり、外気温を遮断したりするのに厚手のカーテンが有効です。最近では、遮熱・断熱カーテンは一般的なカーテンよりは高価ですが、エアコンの効率がよくなるためぜひ利用したいアイテムです。

また、窓の外にすだれを設置すれば、直射日光を遮ることもできます。昔ながらのすだれのほか、洋風すだれも販売されているので、お部屋の雰囲気に合わせて利用してみると良いでしょう。

(4)冷感寝具を利用する

触ったときにヒヤッと感じる冷感寝具を利用するのも節電に有効です。特に就寝時のエアコンのつけっぱなしが気になる人におすすめ。

ただし、冷感とはいえ体が冷えているわけではありませんので、暑いときには無理せずエアコンをつけ、熱中症に気をつけて就寝するようにしましょう。

(5)電気料金プランを見直すのも効果的

2016年4月より電力自由化となり、電力会社を自由に選べるようになりました。ライフスタイルにあわせてプランを変更してみると効果的に節電できる可能性があります。電力会社のホームページなどで1度シミュレーションをしてみると良いでしょう。

また、電力会社まで変えなくても、契約しているアンペア数を変更するだけで電気代が安くなることがあります。部屋の規模によっては、使用している電化製品が必要とするアンペア数以上の契約となっている場合があるので、1度電力会社に確認してみましょう。

まとめ

今回は、一人暮らしの電気代を抑えるための工夫をいくつかご紹介してきました。夏の電気代の大部分を占めるのはエアコンです。こまめにフィルターを掃除したり、自動運転にしたりして工夫すれば節電は可能です。

しかし最近では35度を超える猛暑が続く日も多いです。電気代を気にするあまり熱中症になってしまわないよう、気をつけながら節電するようにしましょう。

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