【ゴルフ・女子】稲見萌寧が6位浮上「6番のイーグルが大きかった」

メダル圏内の6位に浮上した稲見(ロイター)

東京五輪ゴルフ女子第2ラウンド(5日、埼玉・霞ヶ関CC=パー71)で、16位スタートの稲見萌寧(22=都築電気)は1イーグル、5バーディー、1ボギーの65で回り、通算7アンダーの6位に浮上した。畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は通算4アンダーの11位。この日62のビッグスコアを出したネリー・コルダ(米国)が通算13アンダの首位に立った。

稲見が一気にチャージをかけた。2つスコアを伸ばして迎えた6番パー4。この日はティーグラウンドが前に出され1オン可能なセッティングとなっていた中、ティーショットをグリーン奥のエッジにつける。残り12ヤードのアプローチを直接カップインさせるチップインイーグルを決めて大きく流れを引き寄せた。

その後14番のボギーはあったが、3つのバーディーを奪取。稲見は「1オンを狙えるパー4(6番)でイーグルを取れたのが大きかった。2打目はウェッジで狙い通り。入るか、OKくらい近くには寄せたいなと思っていた」と振り返った。第1ラウンド後に「かみ合ったらもう少しスコアは出ると思う」と語っていた通りだった。

東京五輪を迎えるにあたってハードスケジュールをこなした。7月23日の開会式に参加した後、同24、25日に霞ヶ関CCで練習ラウンド。同26~31日は、神戸で行われた国内ツアー「楽天スーパーレディース」にホステスプロとして出場し、31日のうちに東京に戻り、五輪会場で最終調整をして4日の初日を迎えた。

酷暑も重なり疲労がプレーに影響してもおかしくない状況だったが、〝鉄人〟ぶりを発揮してメダル圏内で第3ラウンドを迎える。稲見は「明日からも変わらず、少しでも伸ばして上位にいけたらいいと思う」と落ち着いた口調で上位への意欲を示した。

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