押収された覚醒剤
新潟警察署と組織犯罪対策第一課は東京税関新潟税関支署との合同捜査により、5日までに覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで新潟市中央区居住で個人投資家の男性(66歳)を検挙した。押収された覚醒剤の量は合計約10キロ509グラムにおよび、新潟税関支署が摘発・押収した覚醒剤の量としては過去2番目となる。
容疑者は共謀者とともに、営利目的でメキシコ合衆国とガーナ共和国から覚醒剤を輸入することを計画。織物の製造に用いるローラー状の部品などに、覚醒剤を約10キロ509グラム(メキシコからの物が約429グラム、ガーナからの物が約1万80グラム)、末端価格にして約6億3,000万円に及ぶ量を隠匿し、容疑者宛に発送させたという。
その後3月27日と4月23日、覚醒剤は日本国内に輸入されたが、税関職員の検査により発見。メキシコからの覚醒剤は成田空港にて、ガーナからの覚醒剤は羽田空港で一時保管されていたところを発見した。その後男性は5月8日、覚醒剤代替品2個を所持した疑いで現行犯逮捕。5月27日に覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反(輸入してはならない貨物の輸入未遂)で逮捕された。
警察は男性の認否について明らかにしていないが、協力者や麻薬密売組織との関連なども視野に捜査を進めている。
覚醒剤が隠匿されていたローラー状の部品
メキシコから輸入された覚醒剤