巨人・山口が6回2失点〝新・どすこい投法〟習得に手応え

フォームを試行錯誤中の巨人・山口

試行錯誤の中から収穫を得た。巨人の山口俊投手(34)が5日に行われたエキシビションマッチのソフトバンク戦(ペイペイ)に先発し、6回を投げて3安打2失点だった。

初回こそ安定感を欠き、アルバースとデスパイネの適時打から2点を失ったものの、以降はリズムを取り戻した山口。その後の6回までに許した安打はわずか1本と、鷹打線を封じ込めた。

すべては調整中のフォームのため、肥やしにする。序盤の乱れについては「ちょっとフォームで試していることがあったので、そのイメージで入ったんですけど、なかなかいい形で入れなかった。ただ投げていく中で今回はいろいろ試した中で修正がきいたので、そこは後半戦に向けた一つの収穫なのかな、と思います」と、手ごたえも得たようだ。

ベテランの域へ突入してきた右腕だが、向上心は尽きることがない。「やっぱり1試合1試合成長していきたい」と話す山口は、理想とするフォームのバリエーション増幅のため、主に「股関節を体の重心の左に乗せる感覚」を体にしみこませる調整を行ってきた。「なかなかすべてがうまくはいかない」と、この日の試合では課題も浮き上がったが「見つかったのは良かったのかなと思います」と、納得の表情も見せた。

後半戦では大車輪の活躍が期待される山口。〝新・どすこい投法〟を習得し、圧倒的な投球で打者を抑え込んでいく。

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