J1横浜Mのケビン・マスカット新監督(47)が5日、来日後14日間の隔離を終えてチームに合流した。同日の練習後にオンライン取材に応じ、「このクラブに来られてうれしく、誇りに思う。(前任の)ポステコグルー氏がやってきたことを軸にチームを成長させていきたい」と路線継続を強調した。
昨年12月にシントトロイデン(ベルギー)の監督を退任。ポステコグルー氏の欧州移籍に伴い、横浜Mから監督就任を要請された。「チャレンジができる場所だと思ったし、素晴らしいオファーをいただいた。(クラブが)今まで築き上げてきた哲学やプロジェクトは自分がやってきたことと合うと思った」と説明した。
母国オーストラリアの強豪メルボルン・ビクトリーのコーチ時代に監督だったポステコグルー氏に師事し、「(目指すサッカーを)信じて、ぶれずにやっていく芯の強さを学んだ」という。後任に決まったことについては、「心からおめでとう、という言葉をもらった。サッカーについて何か聞きたいときは彼を思い出し、相談したことも多々あった」と語った。
6日のG大阪戦(午後7時・パナスタ)から指揮を執る。「(前任者が)3年半でつくり上げたことを自分の中に落とし込み、向上させていく。一日でも早く全体を理解してやっていきたい」と意欲を見せた。