【東京五輪】国立競技場の大舞台で「選手の集中」支えて 横浜の高校教諭で陸上競技審判員・金沢さん奔走

五輪陸上競技の審判員として選手の活躍を支える金沢さん(須藤 望夢写す)

 東京五輪で活躍するオリンピアンは多くの競技運営関係者に支えられている。神奈川陸上競技協会常務理事で、瀬谷高教諭の金沢健敏さん(54)もその一人。国立競技場で行われている陸上種目に競技審判員で携わっており、「選手が集中できる雰囲気をつくっていきたい」と尽力している。

 培った知識、技術、経験を発揮するのは選手と同じ。審判員にとっても一生に一度あるかないかという大きな舞台だ。金沢さんは「巡り合わせでチャンスを与えてもらった」と身を引き締める。

 普段は県高体連・陸上専門部委員長の立場で大会運営を統括し、高校生以外の県内競技大会にも神奈川陸協の役員として携わる。日本陸連の日本陸上競技技術員(JTO)の一員として、全国各地で開催される主要大会には審判員で参加する。

 陸上のために奔走する日々。審判で年間60~70試合をこなす多忙の中で瀬谷高陸上部の顧問も務めるが、それも同僚のサポートがあってこそ。「本来の業務プラスアルファをやっていることに理解してくれている」と感謝の言葉は尽きない。

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