「途上国の12歳」思って相模原の小6作詞 音大生らが尽力、合唱曲動画公開へ

合唱曲を動画に収録する国立音楽大などの学生と、作詞した田神咲音さん(手前左から2人目)、作曲の松元博一さん(同左)=7月23日、みどりアートパーク

 相模原市の小学6年生(当時)が3月、途上国に生きる12歳をテーマにした合唱曲を作詞した。しかし、コロナ禍でお披露目できずにいたところ、ボランティアの音大生らが動画での公開に向けて尽力。同世代への思いを込めたハーモニーを県ユニセフ協会が収録し、8月末から協会ホームページなどで視聴できることが決まった。

 合唱曲は「The Message from 12Years Old」。相模原市南区の市立谷口台小学校6年(現在は同市立大野南中1年)の田神咲音さん(12)が作詞、同小教諭の松元博一さん(35)が作曲した。

 ユニセフ(国連児童基金)の活動を支援する同協会が2020年9月、同小6年生向けに開催した出前学習会「世界の12歳と私」がきっかけ。児童労働や少年兵などの問題を知った田神さんは「私とは違う世界に住んでいる。大変だけど、その人なりの幸せがある」と思い、詩にしたためた。

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