【ゴルフ】稲見萌寧は安定感あるプレーで10アンダーの3位タイ 畑岡奈紗は7位タイ

3位タイに浮上した稲見萌寧

東京五輪ゴルフ女子第3ラウンド(6日、埼玉・霞ヶ関CC=パー71)で、日本勢がそろって上位で最終ラウンドを迎えることになった。稲見萌寧(22=都築電気)は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーの3位タイ、畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は6バーディー、2ボギーの67で回って通算8アンダーの7位タイにそれぞれ順位を上げた。

稲見は2つのボギーをたたいたものの、安定感のあるゴルフで金メダル争いに加わった。「最後のグリーンでラインを読み間違えてボギーだった以外は、よい1日だった」と振り返った。3日間のフェアウエーキープ率は83・33%(パー3を除く42ホール中35ホール)で、ここまで全体1位を記録しているのも安定感を物語る。

メンタル面の充実もスコアに反映。五輪の大舞台では競技を問わず緊張のあまり力を出し切れない選手も少なくない中、それとは無縁の状態でプレーを続ける。この日も「コースも素晴らしいし、五輪の雰囲気も大好き。すごく楽しめている。どんなところが楽しいか説明するのは難しいけど、(普段のツアーと違って)ユニークなトーナメントなので、後悔のないようにプレーしていきたい」と語るほどだ。

最終ラウンドは通算15アンダーで首位をキープしたネリー・コルダ(米国)と5打差で迎える。逆転金メダルへ決して楽な差ではないが、「(日本の)子供たちにとって最もエキサイティングなことは、優勝争いをすることだと思う」。試合を見てくれる子供たちが刺激を受けるよう的なプレーを約束した。

畑岡は3日続けてアンダーパーをマークして稲見ら3位タイグループとは2打差に迫った。最終ラウンドへ向けて「自分にプレッシャーをかけて気負っても仕方がないので、楽しくラウンドしてスコアを少しでも伸ばして順位を上げられたら良いなと思う」と意気込みを語った。

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